第37回管理栄養士国家試験 問50【分析方法】

管理栄養士国家試験
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第37回 問50

(問題)

食品成分とその分析方法の組み合わせである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)たんぱく質ーケルダール法

(2)脂質ープロスキー法

(3)脂肪酸ーカールフィッシャー法

(4)炭水化物ー原子吸光光度法

(5)ナトリウムーガスクロマトグラフ法

(解答)1


(解説)

(2)プロスキー法は、食物繊維を分析する方法である。

(3)脂肪酸はガスクロマトグラフ法で測定する。

  カールフィッシャー法は水分量を求める分析方法である。

 (4)(5)炭水化物は差し引き法で測定する。

     原子吸光光度法はナトリウムを測定する方法である。

分析方法に関する出題度

評価 :1/5。
第37回問50
過去5年分

補足

ケルダール法って何?

問50のたんぱく質の測定法のケルダール法について少し解説していきます。

ケルダール法とは、「窒素定量換算法」の一つで窒素含有量を分析していく方法です。

ざっくりと説明すると、窒素含有有機物を分解し、窒素をアンモニアに変換させてたんぱく質の含有量を調べるというものです。

なぜ窒素を調べるとわかるの?

それは、たんぱく質には約16%窒素が含まれているからです。

しかも窒素はたんぱく質にのみ存在し、炭水化物や脂質には含まれていません。

そのため、窒素を測定することができる=たんぱく質を調べることができるというわけです。

ちなみにケルダール法の「ケルダール」は人名で、ヨハン・ケルダールという人が発明した方法です。

【補足】

たんぱく質のほとんどに窒素が含まれていることを発見したのはリービッヒです。

(↑注意!気を付けて!!)

参考資料

第37回管理栄養士国家試験の問題および正答について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

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