第37回 問35
(問題)
呼吸器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)右肺は、2葉からなる。
(2)気管支平滑筋は、副交感神経の興奮で弛緩する。
(3)横隔膜は、呼気時に収縮する。
(4)肺活量は、1回の換気量と予備吸気量と予備呼気量の和である。
(5)外呼吸は、末梢組織における酸素と二酸化炭素のガス交換である。
(解答)4
(解説)
(1)右肺は3葉からなる。
(2)気管支平滑筋は副交感神経の興奮で収縮する。
(3)横隔膜は呼気時に弛緩する。
(5)末梢組織における酸素と二酸化炭素のガス交換は内呼吸である。
呼吸器官について

呼吸器官とは、呼吸に関わる全ての器官のことを指します。
鼻腔から咽頭までを上気道、それ以下の肺までを下気道といいます。

また肺には右肺が3葉(上葉、中葉、下葉)、左肺には2葉(上葉、下葉)があります。
肺の中には肺胞があり、ガス交換を行っています。
※内呼吸と外呼吸
呼吸によるガス交換では内呼吸と外呼吸があります。
外呼吸では外気から酸素を取り込み二酸化炭素を排出する、主に肺胞で行われるガス交換をいいます。
一方内呼吸は、外呼吸から取り込まれた酸素を各組織(末端組織)で酸素と二酸化炭素に交換する働きのことをいいます。
気管支は右気管支の方が左気管支より垂直で太くなっています。そのため誤嚥をした場合、左気管支よりも右気管支の方に入りやすくなってしまいます。
呼吸器系に関する出題度
第34回 | 問34 |
第35回 | 問35 |
第36回 | 問35 |
第37回 | 問35 |
第34回 問34
(問題)
呼吸器系の構造と機能に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)左気管支は、右気管支より垂直に近い。
(2)外助間筋は、呼気時に収縮する。
(3)肺胞膜を介してのガス拡散能は、二酸化炭素より酸素が高い。
(4)二酸化炭素は、血液中で重炭酸イオンになる。
(5)静脈血の酸素飽和は、約97%である。
(解答)4
(解説)
(1)右気管支の方が垂直である。
(2)外助間筋は吸気に収縮する。
(3)肺胞膜を介してのガス拡散能は二酸化炭素の方が高い。
(5)静脈血の酸素飽和度は75%である。
第35回 問35
(問題)
肺の構造、呼吸機能及び酸素の運搬に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)右肺は、2葉からなる。
(2)肺静脈には、静脈血が流れている。
(3)肺胞で行われるガス交換を、内呼吸という。
(4)動脈血の酸素飽和度は、約40%である。
(5)ヘモグロビンの酸素解離曲線は、血液pHが低下すると右方向に移動する。
(解答)5
(解説)
(1)右肺は3葉からなる。
(2)肺静脈には動脈血が流れている。
(3)肺胞で行われるガス交換を外呼吸という。
(4)動脈血の酸素飽和度は97%である。
第36回 問35
(問題)
呼吸器系疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)肺がんは女性に多い。
(2)気管支喘息は、閉塞性肺障害を呈する。
(3)COPDの病期は、x線所見で分類する。
(4)アスペルギルス肺炎は、ウイルスが原因である。
(5)ツベルクリン反応は、肺がんの検査である。
(解答) 2
(解説)
(1) 肺がんは、男性に多い。
(3)COPDの病期はスパイロメトリーによる呼吸器検査などで判断する。
(4)アスペルギルス肺炎は、真菌が原因である。
(5)ツベルクリン反応は、結核の有無を調べる検査である。
まとめ
・呼吸器官とは鼻腔から肺までを指す。
・肺は右肺と左肺からなり、右肺は3葉、左肺は2葉ある。
・右気管支の方が太く垂直になっている。そのため誤嚥があった場合は右気管支の方に入りやすい。
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