第37回管理栄養士国家試験 問14【データヘルス】

社会 環境と健康

(問題)

わが国のデータヘルス計画に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)医療法に基づいて策定される。

(2)保険者がレセプトのデータを分析し、活用する。

(3)被保険者のQOLの改善に役立てる。

(4)医療費の適正化を目指している。

(5)保健事業計画の策定に役立てる。

(解答)1


(解説)

高齢者の医療の確保に関する法律及び国民健康保険法に基づいて策定される。

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データヘルスに関する出題度

評価 :1/5。
第37回問14
過去5年間分

過去5年間分を遡っても「データヘルス」に関連した問題は見当たりませんでした。

データヘルスとは?

データヘルスって何?

データヘルスと聞いてもなかなかピンとこない人も多いと思います。

データヘルスについて少し説明しましょう!

データヘルスとは、厚生労働省HPによると

「医療保険者がこうした分析を行ったうえで行う、加入者の健康状態の即したより効果的・効率的な保険事業をさします。」

と明記されています。

つまり個人の医療データを分析し、その結果に基づいた医療、予防などを行うということです。

また健康日本21(第二次)にも「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」とあるように高齢化社会において医療費の負担が大きな課題となっており、今後ますますその負担は増える一方と推測します。

なぜ負担が増える一方と推測できるのか?

2025年には3人に1人が65歳以上が占めると予測されるからです。

高齢化社会において、健康寿命を延ばしていくことは避けて通れないのかもしれません。

つまりデータヘルスを活用することで国民一人一人の健康状態の向上、健康寿命の延伸につながるための取り組みを国をあげて行っているということです。

その健康状態の向上はQOLの向上につながります。

そしてその取り組みによって医療費を抑制、医療費の適正化、健康寿命の延伸にもつながっていきます。

そのためにもデータヘルスの活用が推進されています。

データヘルス計画

データヘルス計画はデータヘルスをPDCAサイクルに沿って効果的に活用し、行うことをいいます。

またすべての健康保険組合がデータヘルス計画を策定し、2015年より実施することになっています。(義務化)

まとめ

・データヘルスは高齢者の医療に関する法律および国民健康保険法に基づく

・医療費の削減と健康寿命の延伸を目的とする

・データヘルス計画はすべての健康保険組合が策定し、義務化されている。

今回、データヘルスについて初めて出題がされました。

健康寿命や医療費との関わりも大きいので

この先も出題される可能性が高そうですね!

参考資料

第37回管理栄養士国家試験の問題および正答について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

データヘルス|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

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