第37回 問52
(問題)
細菌性食中毒に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)カンピロバクター食中毒の潜伏期間は、1~5時間程度である。
(2)サルモネラ食中毒の原因食品は、主に発酵食品である。
(3)ウェルシュ菌は、好気的条件で繁殖しやすい。
(4)セレウス菌の嘔吐毒であるセレウリドは、耐熱性である。
(5)乳児ボツリヌス菌の原因食品は、主に粉乳である。
(解答)4
(解説)
(1)カンピロバクターの潜伏期間は2~7日である。
(2)サルモネラ食中毒の原因食品は、主に鶏卵、鶏肉である。
(3)ウェルシュ菌は、嫌気的条件で繁殖しやすい。
(5)乳児ボツリヌス菌の原因食品は、主にはちみつである。
第36回 問53
(問題)
自然毒食中毒と、その原因となる毒素の組み合わせである。
最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)フグによる食中毒ーパリトキシン
(2)ルーム貝による食中毒ーサキシトキシン
(3)トリカブトによる食中毒ーリナマリン
(4)スイセンによる食中毒ーソラニン
(5)ツキヨタケによる食中毒ーアコニチン
(解答)2
(解説)
(1)フグによる食中毒ーテトロドトキシン
(3)トリカブトの食中毒ーアコニチン
(4)スイセンによる食中毒-リコリン
(5)ツキヨタケの食中毒ーイルジンS
食中毒に関する出題度
第33回 | 問55、56 |
第34回 | 問55,56 |
第35回 | 問53、54 |
第36回 | 第52、53 |
第37回 | 問52、53 |
食中毒に関する問題は例年出題されています。
以前に食中毒に関する過去問を投稿しているので下のリンクの「第32回~第36回の食中毒に関する過去問はこちら」から見ることができます。
自然毒とは?
自然に生息する植物や動物に存在する有毒成分のことを自然毒と言います。
もともと植物や動物に存在しているものであるため、その毒素を含むものを「食べない」という方法で防いでいくしかありません。
ただ、そうは言っても自然毒による食中毒の事故は毎年あります。
特に多いのはキノコ類による食中毒、イヌサフランの葉をギョウジャニンニクと間違えて食べてしまう例、ニラとスイセンを間違えて食べてしまうことによる食中毒などです。
そのほとんどが自己判断によって「大丈夫」と認識し、食べてしまったため発症したケースです。
食中毒に関する発生原因の割合の中でも自然毒を原因とする食中毒は全体の約6.5%にあたります。
割合としては決して多くはありませんが、毎年発症例があるので気を付けていきたいですね。

また他の食中毒の予防法として「加熱」して予防することがありますが、自然毒においては加熱しても効果はありません。
やはりその毒素が含まれているそのものを「食べない」ことが一番の予防なのです。
第32回~第36回の食中毒に関する過去問はこちら
今年も流行?食中毒 過去問解説 | 働きながら管理栄養士を取るブログ (mii-kanrieiyoushi.com)
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