第37回管理栄養士国家試験 問49【栄養成分の比較】

第37回管理栄養士国家試験 問題
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第37回 問49

(問題)

可食部100g当たりの標準的な栄養成分含有量に関する記述である。

最も適当なのはどれか。1つ選べ。

(1)薄力粉のたんぱく質含有量は、小麦粉より多い。

(2)乾燥小豆の脂質含有量は、乾燥大豆より多い。

(3)ラードの飽和脂肪酸含有量は、なたね油より多い。

(4)生しいたけのビタミンD含有量は、乾しいたけより多い。

(5)柿のビタミンB12含有量は、牡蠣より多い。

(解答)3


(解説)

(1)強力粉の方がたんぱく質含有量は多い。

(2)大豆の方が脂質含有量が多い。

(4)乾燥しいたけの方がビタミンD含有量が多い。

(5)牡蠣の方がビタミンB12含有量が多い。

栄養成分の比較に関する出題度

評価 :1/5。
第37回問49
過去5年分

補足

乾燥しいたけはなぜビタミンDが多いのか?

問題(4)の生しいたけと乾燥しいたけのビタミンDの含有量を問う問題について。

なぜ乾燥しいたけの方がビタミンDが多いのか?

答えは簡単なので、おそらく分かっている人の方が多いと思いますが、乾燥する際の「日光」によって増えます。

ではなぜ増えるのか?

それは、しいたけに含まれている「エリゴステロール」によるものです。

エリゴステロールはビタミンDの前駆体で、紫外線に当たることによりビタミンDへと変わるためです。

じゃあ、生しいたけにはビタミンDはないの?

そんなことは、ありません!

生しいたけでもビタミンDはあります!

ただ乾燥しいたけに比べると、含有量は少ないです。

ビタミンD
生しいたけ2㎍
乾燥しいたけ17㎍
100g当たり

成人の1日当たりのビタミンDの目安量は男女ともに5.5㎍なので、上の表でもわかる通り乾燥しいたけを摂取した方がより良いことが分かりますね。

(ちなみにビタミンDは1日の摂取量を「目安量」と言います。ビタミンDには「推奨量」や「推定平均必要量」はありません。)

ただ、1つ残念なのは乾燥しいたけはお値段が高い!!

そんな方にはご家庭で生しいたけを乾燥しいたけにしてみても良いと思います。

庭やベランダなどで、しいたけをそのままだと約1週間、スライスしたものであれば4~5日程度乾燥させるとできるので是非試してみてください。

乾燥することでビタミンDだけでなくうまみのアップしますよ!

参考資料

第37回管理栄養士国家試験の問題および正答について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

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