第37回 問26
(問題)
ホルモンの分泌と働きに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)ソマトスタチンは、インスリン分泌を促進する。
(2)グルカゴンは、糖新生を抑制する。
(3)アディポネクチンは、インスリン抵抗性を増大させる。
(4)レプチンは、食欲を抑制する。
(5)血中グレリン値は、空腹時に低下する。
(解答)4
(解説)
(1)ソマトスタチンはインスリンの分泌を抑制する。
(2)グルカゴンは糖新生を促進する
(3)アディポネクチンはインスリンの抵抗性を抑制する。
(5)血中グレリン値は空腹時に上昇する。
ホルモンとは?
ホルモンとは主に内分泌で作られた物質が血流にのって離れた細胞へ行き、その効果を発揮させる化学物質(生理活性物質)のことで、大きく分けると
・生命の維持(ストレスへの防御を含む)
・活動性の維持(エネルギー代謝)
・成長、成熟の促進
・生殖機能の維持
に関わっています。
また体内の存在するホルモンはごく微量であると言われており、種類としては100種類以上あるそうです。
過去問などに出てくる主なホルモン(一部抜粋)

名称 | 作用・主な働き | 分泌部位 |
成長ホルモン | 成長の促進 概日リズム | 下垂体前葉 |
プロラクチン | 乳汁の産生 | 下垂体前葉 |
バソプレシン | 腎臓での水の再吸収 | 下垂体後葉 |
オキシトシン | 乳汁の促進 | 下垂体紅葉 |
甲状腺ホルモン | 心拍数、体温、自律神経の調節 | 甲状腺 |
副甲状腺ホルモン | 血中のカルシウム濃度の調節 | 副甲状腺 |
グルカゴン | 血糖値の上昇 | ランゲルハンス島a細胞 |
インスリン | 血糖値の低下 | ランゲルハンス島b細胞 |
アドレナリン | 血圧、血糖値、心拍数の上昇 | 副腎髄質 |
ノルアドレナリン | 血圧の上昇 | 副腎髄質 |
ホルモンに、関する出題度
第35回 | 問32 |
第37回 | 問26 |
※このページは「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」から出題されるホルモンに関する問題のみを表記しています。
第35回 問32
(問題)
ホルモンと分泌部位の組み合わせである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)成長ホルモンー視床下部
(2)オキシトシンー下垂体後葉
(3)プロラクチンー甲状腺
(4)ノルアドレナリンー副腎皮質
(5)アルドステロンー副腎髄質
(解答)2
(解説)
(1)成長ホルモンー下垂体前葉
(3)プロラクチンー下垂体前葉
(4)ノルアドレナリンー副腎髄質
(5)アルドステロンー副腎皮質
まとめ
・ホルモンは内分泌の組織で作られる体の働きを調節する化学物質のこと。
・ホルモンは生命の維持、活動の維持、成長・成熟の促進、生殖の促進に関与している。
・量としてはごく微量で、体内に100種類ほど存在している。
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