第37回 問15
(問題)
地域保健に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)都道府県以外は、保健所を設置できない。
(2)結核発生時の接触者健康診断は、保健所の業務である。
(3)医療機関の監視は、市町村保健センターの業務である。
(4)食品衛生の監視は、市町村保健センターの業務である。
(5)人口動態統計に関する業務は、市町村保健センターによって行われる。
(解答) 2
(解説)
(1)都道府県以外でも設置できる。
保健所は都道府県、特別区、指定都市、中核市、「地域保健法施行令」で定める都市が設置できる。
(3)(4)(5)は保健所の業務である。
地域保健に関する出題度
第33回 | 問14 |
第35回 | 問13 |
第36回 | 問12 |
第37回 | 問15 |
※公衆栄養学でも「地域保健」に関連した過去問がありますが、今回は社会・環境と健康で出題されている過去問のみ記載しています。
地域保健とは?
地域保健とは、地域社会において生活する人々の疾病予防、公衆衛生、健康の増進を目的とし、それに関わる活動のこと。
主に保健所及び市町村保健センターなどが中心となり地域保健対策の推進・活動などを地域保健法に基づいて行われている。
保健所と保健センターの違いについてはこちらから
地域保健法
地域保健法は旧保健所法を改正し1994年(平成6年)に施行された法律
地域保健対策を総合的に推進し、地域住民の健康の保持増進に寄与することを目的とすることとしている。
また地域保健法において保健所や市町村保健センターの設置や事業についても明記されています。
地域保健に関する過去問
第33回 問14
(問題)
1市3町を管轄する保健所の業務である。誤っているのはどれか。1つ選べ
(1)飲食店の営業許可
(2)精神保健福祉の専門相談
(3)結核発生時の接触者健康診断
(4)地域保健医療計画の作成
(5)がん検診の実施
(解答)5
(解説)
がん検診の実施は市町村が行っている。
第35回 問13
(問題)
市町村保健センターに関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)設置については、健康増進法に規定されている。
(2)全国に約500か所設置されている。
(3)保健センター長は、医師でなければならない。
(4)飲食店の営業許可を行う。
(5)対人保健サービスを提供する。
(解答)5
(解説)
(1)設置については地域保健法に規定されている。
(2)全国に約2432か所設置されている(令和4年4月時点)
(3)保健センター長は医師でなくてもよい
(4)飲食店の営業許可は保健所の業務である。
第36回 問12
(問題)
地域保健に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
(1)保健所は、医療法に基づいて設置されている。
(2)都道府県型の保健所は、800か所以上ある。
(3)市町村保健センターは、広域的、専門的かつ技術的根拠として位置づけられている。
(4)医師以外の者も、保健所長になることができる。
(5)環境衛生の監視は、市町村保健センターの業務である。
(解答)4
(解説)
(1)保健所は地域保健法に基づく
(2)都道府県型の保健所は約470か所ある。(令和3年時点)
(3)広域的、専門的かつ技術的根拠として位置づけられるのは保健所である。
(5)環境衛生の監視は、保健所の業務である。
まとめ
・地域保健は公衆衛生、疾病予防、健康増進関わる活動のことを指す。
・主に保健所や市町村保健センターが管轄している。
・地域保健法によって基づいている。
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