感染症【人体の構造と機能および疾病の成り立ち】第36-42

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

頻出頻度の高い感染症からの過去問と回答および解説です。

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第36回 問42

感染症に関する記述である。最も適当なものはどれか。1つ選べ

(1) 日和見感染とは、感染しても発症しない。
(2) 潜伏期とは、発症してから治癒するまでの期間である。
(3) ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法は、病原体由来のDNAを検出する。
(4) 垂直感染とは、病原体が輸血によって伝播する感染様式である。
(5) 耐性菌とは、薬物に対して感受性を持つ細菌である。

解答

(3)ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法は、病原由来のDNAを検出する。

その他解答と解説

(1)日和見感染は免疫力などの低下により、健康な人であれば感染しても問題のないような病原体に感染することにより、発症する感染症の事をさします。

(2)潜伏期は「発症してから治癒」するのではなく、「感染してから発症するまで」の間をさします。

(4)垂直感染とは、母体から子へ感染すること。

(5)耐性菌とは、薬物などが効きにくい又は効かなくなる細菌の事をいいます。

ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法とは?

新型コロナウイルスの感染流行した当初から検査方法として「PCR検査」という言葉を耳にする機会が多かったと思いますが、その「PCR検査」のPCRこそポリメラーゼ連鎖反応法です。

このポリメラーゼ連鎖反応法は、唾液や血液などを介して生物の遺伝情報であるDNAを複製して増幅させることをいいます。

このPCR法によって、体内などに存在する細菌、ウイルスを調べることができるため、新型コロナウイルスの陽性反応を調べる方法として採用されているのです。

まとめ

昨年からはPCRの問題が出題されました。おそらく新型コロナウイルスの影響もあったのかな?と個人的には思いました。

この問題は「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」からの出題でしたが、感染症を題材にした問題は「社会・環境と健康」からは「感染症法」「感染症の分類(1類から5類)」「新興感染症、再興感染症」などが出題範囲となっています。

今現在(R5.1時点)では「新型コロナウイルス」は2類感染症に分類されており、R5年5月より5類感染症に移行することになっています。

第37回試験以降に試験を受けることを考えている方は、2類感染症から5類感染症に移行するとどうなるか?も確認しておくと良いかもしれませんね。

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